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LITTLE BIRD
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英国はBBCラジオに人気番組を持ち、世界中のJAZZ好き、音楽好きを虜にするGilles Peterson 氏(ジャイルス=ピーターソン)をはじめ、イタリアJAZZ界の貴公子Nicola Conte氏(ニコラ=コンテ)とも交流が深いMarcy さん。彼がオーナーを務める輸入レコード・CDのセレクトショップ”LITTLE BIRD”は、2005年10月15日にオープンした。お店を開く前から、須永辰雄氏や小林径氏とのツアーなど、彼の活躍は挙げればキリがない。世界各地のトップDJやプロからの信頼は絶大というわけだ。
店内には、丁寧にジャンル分けされたアナログレコードが並ぶ。味のあるジャケットはひとつひとつが絵画のように、こちら側をむいている。どのレコードも、針を落とされるのを待っているかのようだ。私の知る古臭いカビの匂い立つ、かつてのレコード店とは程遠い、それは心地よい空間。(もちろん、古いレコード店の雰囲気が嫌いなわけではない。閉鎖的ではないという気持ちを込めて。)
陽射し降り注ぐ店脇のテラスが、そこに植えられたみずみずしい植物たちが、開放的な空気を生み出しているのだろう。そこに集うお客様も、千差万別、老若男女さまざま。「JAZZって、気難しそう?でも聴いてみたいな。」という若い女性から、年季の入った音楽好きのおじ様だったり、若いDJ達であったり。みんな好きな音楽の話を、それぞれにそれは楽しそうに語らっている。その中心にMarcyさんがいる。
ふと彼に、「なぜ、福島にお店を開いたのですか?」と尋ねると、『仕事は、世界中どこででも出来るよ。呼ばれれば、どこへだってDJしに行くし。いまだって、イタリアやイギリス、そしてフランスからレコード購入のオファーがあるからね。あえて言うなら、福島が生まれ故郷だからかな。レコード屋は性にあってるしね。』と、さらりと答えてくれる。
彼が話す音楽の楽しみ方のひとつに、『季節やシチュエーションにあった音』というものがある。私がお勧めしてもらったのは、こうだ。『夏の夕暮れ、次第に落ち行く夕陽を感じながら、ヘッドフォン越しに聴くJoao Gilberto(ジョアン=ジルベルト)」。ヘッドフォンからこぼれるJoanの声とギター。ヘッドフォンは耳に当てるんじゃないよ。こぼれる音を聴くんだよ。ね、最高でしょ。』
そんな中、入口のドアベルがチリーンと心地よい音を奏で、お客さんが来店された。初めて来店されたという男性客からのリクエストは、「車内で聴くJAZZ」。ボサノヴァ、JAZZ 、FUNKなどいろいろなCDが並べられた棚から、スッと一枚差出し『コレなら、間違いないよ。車に乗ったら、すぐCD開けて聴いてみて下さい。少し遠回りして、帰りたくなるから♪』とMarcyさん。CDを手にした男性客の足取りは軽く、すでにその目は車に向いていた。
東北の音源は、ここ『LITTLE BIRD』から。きっとあなたに合う、日常に寄り添う音楽が、Marcyさんに逢えば見つかります。
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田中栄
2011.10.25
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