LIFEKU
facebook twitter twitter
王芳
王 芳
PICK-UPの姉妹店BarnS(http://www.pick82.net/barns/mailorder.html)の向かい、にある中華料理「王芳(おうほう)」。宮下町の一目見ると普通の住宅のようなお店。お昼時は平日でも混み合い、常連から家族連れとお客様も様々。僕らスタッフもこの時間に顔を出すことが多い。
奇麗に磨き立てられたステンレススチールの厨房でご主人が調理し、それを縦横無尽に駆け巡り、姿勢よく、手際よく運ぶおかみさん。
阿吽の呼吸という言葉は、こうゆうことを指すんだと思う。無駄な動きがなく、お互いが分かっている。
王芳へ来ると必ず食べるのが焼き餃子。そのまま食べても甘みがあり、とても美味しい。僕はうまい餃子はそのまま、或は酢だけで食べるとをこの店で知った。いつも、餃子と合わせて、天津麺や海老チャーハンなどを頼む。シンプルで上品な味わい。
カウンターに座ると厨房が一望できる。奥でご主人が背中を向け、静かに調理を続けている。友人と食事を終えて、しばらくポットの中国茶の香りと会話を楽しんでいたときだ。
おかみさんが「奥で主人が何をしているか分かる?」と言った。
背中を向けて、黙々と作業をするご主人。私の位置からは身体の大きなご主人の手元は見ることができない。その会話を奥で聞いていたのか、ご主人が両手いっぱいに何やら持ってきた。もやしの端っこだ。一つ一つ丁寧に両端をとり、食感のいい中心の部分だけを使うそうだ。一本ずつ、丁寧にとっていく。それはたくさんの量を。
今まで、この店で何度も食べていたのに、まったく気付かなかった…。
見えないところで、こんなにも手間のかかることをしている。きっと他の食材でも、同じようにやっている。お二人の好意で、少しだけだが手伝わせてもらった。本来、厨房に入ることは許されないことだと思う。それを飲み込んでの手伝い。
作業をしてるとき、ご主人に言われた。
「お前が日ごろ、お店の掃除をしているのと一緒だよ。当たり前のことだ。」
そうなんだ、分かっていたつもりで、はっとした。
いつも思う。何でも基本が大事、分かっているようで忘れている。
王芳の美味しい料理はこうやって出来ている。しっかりとした仕込みがあって、だからこそ旨いと思う。「藁谷、奥さんにこれをやれって言っては駄目だよ。この場所で食べるからいいんだよ」(笑)。なるほど、そりゃそうだ。。
王芳
王芳
王芳
pagetop